コーティング

● ご案内

 弊社では、国内屈指の大手コーティングメーカー数社と業務提携しております。
 コーティングは、切削工具の寿命を大幅に延長します。切削性能をより向上させる観点でも再コーティングは欠かせない工程です。現代では、コーティング超硬工具の使用比率は70%を超え、今後もその傾向は続くと考えます。
 弊社ではあえて、自社設備化せず、コーティング業者と提携することでコーティング種の幅を狭めずにこのような多種多様なコーティング種の選択を可能にしております。
また、リソースを研磨に投入することでより高品位な研磨体制の構築し、コーティングの性能をより引き出しております。
コーティングメーカーと弊社でノウハウを共有し、工具ユーザーの皆さまの切削条件、被削材などに最適なコーティングをご提案致します。

コーティング種の選定には主に以下の情報をご提示いただきます。

1.切削条件(被削材など)
2.加工油の使用不使用
3.現行で使用しているコーティング種
4.加工時の問題、要望

また、お客さまの方でコーティングの選定してある場合、直接コーティング名をご提示いただいても構いません。
主要コーティング例 
コーティング名 硬度 摩擦係数 限界温度 耐摩性 耐食性 耐酸化性 耐焼付性
(例として二社から) (HV) (µ) (℃) (参考) (参考) (参考) (参考)
TiN 2,300 0.40 <600
TiCN 3,000 0.40 <400
TiAlN 3,200 0.25 <900
CrN 1,750 0.50 <700
FUTURA 3,300 0.25 <900
PERTURA 3,200 0.25 <1,000
ALCRONA 3,200 0.35 <1,100
ALDURA 3,300 0.40 <1,100
HELICA 3,000 0.25 <1,100
DLC(Diamond-Like Carbon) 4,000 0.20 <400
DLC(水素フリー) 6,000 0.14 <500
DIAMOND(DIA) 10,000 0.15 <600
プライムコート-T (TH) 3,500 0.45 <1,100
プライムコート-C (CS) 2,800 0.35 <800
スリックコート-H 3,500 0.20 <200
NEO-スリックコート 3,000 0.20 <200
マーキュリーコート-W 3,500 0.35
● 弊社コーティングの4つのメリット
 
1. 低コスト ~知識と絆で実現~
 コーティング処理は弊社が厳選し、意見を交わし、絆を深めたコーティング業者が行います。メーカーと同等品はもちろんですが、より安価な相当品をご提案し、高品質かつ安価な工具をご提供します。
2. 選定が自在 ~提携業者が多く膜種は多種多様取り揃え~
 もちろん、お預かりしたコーティングと同じものを皮膜処理できますが、より安価な相当品に変更し、安価にすることや、試してみたいコーティングへの変更、お客さまの切削条件に適切なコーティング種への変更など、多種多様なコーティングをお試しいただけます。
3. 切削性能の向上 ~用途に合わせた適切なコート~
 アルミの切削加工時の溶着を防ぎ、耐摩耗性を向上させるDLCコート。耐熱性を向上させ、高速切削加工を可能とするTiAlNコートなど。工具形状、被削材、切削条件に合わせて適切なコーティング処理を施すことで、工具性能を著しく向上させることができます。
4. 切削寿命の向上 ~性能の向上とはすなわち工具寿命の延長~
 コーティングの有無は工具の寿命を大きく左右する要素です。あらゆる条件の最適化が切削性能の向上を達成することは、同時に切削寿命の向上も意味します。
● あらかじめご了承ください
・コーティング呼称はコーティング業者各社の商標となります。
・同様のコーティングでもコーティング業者により色味が異なる場合があります。性能に影響はありません。(例 上図DLC)
・1~10㎛ほどの厚みで工具に皮膜処理します。
・蠟付け工具のコーティングは承っておりません。(コーティング処理の過程で蠟付けが溶解し破損する恐れがあるためと、化学反応による有毒ガスの発生などの事故を防ぐためです)
・DIAコートは非常に硬度が高いため、DIAコートの工具の再研磨には脱膜処理が必須となります。
・脱膜処理はコーティング代とは別請求となりますので、ご注意ください。