役員挨拶4

CEO

取締役 渡邉美恵子


「手に職を」夢を追いかけ、大手金型メーカーに勤める主人を懸命に支えられるよう努力して参りました。そんな努力もいつしか実を結び、現場監督にまで出世した主人が、突然「研磨をやる」と言い出しました。私は「家族がこの先どうなってしまうのか? 子どももまだ幼いというのに……」と途方に暮れました。主人は気づいたときには車庫を空け、機械を入れ、「いつかサラリーマンを終えて独立するぞぉっ!」なんてはにかみます。私は腹を括りました。そのころ、まだ金勘定なんて頭になかった主人を支えるべく、必死に会計を覚え、空いた時間に研磨を手伝い、主人と二人三脚で会社の設立まで歩んで参りました。継いでくれるとは期待していませんでしたが、息子ふたりに会社は受け継がれ、従業員のみんなに支えられています。私にとって、会社も従業員も私の子どものような存在です。なにとぞ私の子どもたちを末永くお願いします。